上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


<つづき>
正直なところ、これまで見たことのない形をした椅子です。 
 デザインテーマはWILD、前に突き出された棒は
股を開いて前に投げ出した足首を引っかけてオットマン(脚台)として使います。
たとえジーンズ姿であっても女性は試してはイケマセン。
そのことに気がつくまで「棒の間にもロープ編みを取り付ければオットマンになるのに」とか軟弱なことを考えていたのは秘密です。
 棒を組み合わせた構造とか、座面の考え方などは杉田さんのblogをご覧下さい。
腰骨を横に渡された棒に引っかけて身体の位置を決めて、ロープ編みの座面に体重を預けるような座り方になります。仕掛け人は想定身長に近くウエストの高さも想定内だったようで、ヘッドレストの位置も適切でした。
素直に座った状態でも背中全体を支えられて若干の浮遊した感じを体感できますが、オットマンに脚をかけるとそれがハッキリとします。
2本あるアームは下の位置が適切かなと思いました。
座るとアームの先に水平に断ち切られた前足が見えていて、どこかモーエンセンさんっぽい感じを受けますが、全体のイメージはウェグナーさん、つまりはデンマーク家具の王道を行っています。
 
 この椅子の見所はそういったことではなくて細部にあると感じました。
背と座はロープの網で出来ていて、ロープ同士の交差するところはシンチュウのパイプを被せてあります。
そのパイプをよく見ると、切っただけ、または切り口の角を微かに落としただけではなく
切り口よりも随分と手前からゆるい角度で面が取られていて、角部分も丸めるまでにはいかない、シンチュウという柔らかめの金属の持つとろんとした材質を生かす角処理がされています。
これによって背中に金物が当たったときの異物感が押さえられています。
ロープと馴染むとでもいいましょうか。
実はそんな細かい部分の気遣いというか拘りが北欧、特にデンマークの家具について、たとえ工場で量産されたものであっても高い品質感を手放さない理由だと感じています。
 そういった椅子を日々修理し続けていらっしゃる杉田さんの指先が作った椅子だと、とてもよくわかるロープ止め金物でした。

COMMENT FORM

Display is administrator only

 

RECENT ENTRYS

カテゴリー

このブログを検索

RSSフィード

プロフィール

そうてんせいうん

Author:そうてんせいうん
I...I didn't do it for you ok?!

ご連絡はweb mailでどうぞ: http://form1.fc2.com/form/?id=434253

[準備中]
・「SUOMI CHAIRS」

<プロジェクトのリスト>
「イルマリ・タピオヴァーラ椅子展」 @Style shop. 2005.05.21-06.12
日本国内では見る機会のない作品を含めて全部で25点ほどを展示。

「ヨーロ・クッカプーロと柳原敏彦」 @GREEN WOODS 2005.11.12-13
クッカプーロさんの主要作品20点と柳原敏彦さんの木家具による構成。違う素材なのにデザインの根本で調和しているという妙。

「スオミと足塚由江」 @昭和堂 2006.06.23-25
フィンランドの家具と足塚由江さんのうつわでカフェをしました。

「米来留 いまはもういない」 @夏コミケット 2006.08.12発行
建築家ヴォーリズの失われてしまった作品を追い続けたドキュメント写真集。

「一脚の椅子 フィンユール」 @GREEN WOODS 2006.08.19-20
そこにあるだけで周りの空間を変える力を持つ椅子とは。

「カモナマイオフィス」 @某建て売り住宅 2006.09.16-18
「第二事業部の事務所が新築の住宅に移転する」 としたら?引っ越し系インスタレーション。

「1000脚の椅子」
工場の倉庫に眠る約1000脚の未完成の椅子を教材として活用しようという企画。
派生企画:智頭農林高校 学習成果展示 / 島根女子短大 Re:Chair展
 
「北欧の椅子と家具展」 @SOUKA-草花- 2006.12.08-11
古いビルのレストアされたペントハウスに北欧家具でLDを構築するインスタレーション。

「リートフェルトをつくって」 @SOUKA-草花- 2007.06.22-25
Rietveldさんの家具をダンボールで実寸模型に再現するワークショップ。

「机の帰還 」 @glass Onion 2007.07.19~
廃棄される学校机を店舗什器に再生する試み。

「シュレーディンガーの椅子 」 @Store Room 2007.09.07~
学校のようなお店に学校の椅子を納める。

「いまはもういない、のこと」 @夏コミケット 2007.08.19発行
ヴォーリズ建築の取材過程を記録したテキスト。

「キャンの岬はどっちですか。」@souka 07.11.17-18
「祈りの椅子」のプロトタイプに座ってみる。

「そしていまはもういない予告編」 @冬コミケット 2007.12.29

「そして、いまはもういない。」 @夏コミケット 2008.08.17
ヴォーリズ建築で失われて痕跡の儚いもの達。

「一脚の椅子 イルマリ・タピオヴァーラ」@「淀江の家」グラムデザイン 2008.10.04-05
ピルッカスツールを展示。

「いまはもういない、祈り」@冬コミケット 2008.12.30
キリスト教関係のヴォーリズ建築で知られざるもの達。

「古い家を借りて自分で直したら大きな黒板のある家ができた。ワタシの(^^)」@黒板亭 2008.03.--2009.04
廃屋寸前の賃貸住宅を順調に時を経たかのようにレストア。

「蒼天青雲 in 関西」@そうさく畑63 2009.04.05
既刊を関西地区で初配布。 山Dさんもお誘いして。

「ヴォーリズさんを探しに行った日々について」 2009.=
蒼天青雲にとっての「建築の保存」について話す。

「旧豊郷小学校写真集」@夏コミケット 2009.08.16
豊郷小学校=桜ヶ丘高校という繋がりと広がり。

ヴォーリズ建築文化全国ネットワーク第3回全国大会@近江八幡 2009.10.11
ヴォーリズファンしか居ない場によばれてヴォーリズさんの写真集を配布。

「みどりのはら」「近代残像 函館」「近代残像 長崎」@冬コミケット 2009.12.30
阿佐ヶ谷住宅へのオマージュ。函館と長崎、北と南の洋館が並ぶ港街。

「近代残像 京都」@コミティア92 2010.05.04
前世紀末の京都の町中における近代建築を紹介。

「米子市公会堂」 2010.07.15 +コミケット78
山陰に置かれた村野藤吾さんのグランドピアノについて。

「近代残像 神戸」@コミケット78 2010.08.15
神戸にある近代建築の様々な残り方と消え方。

「近代残像 湘南・箱根」@コミケット79 2010.12.31
太平洋に面して残る関東地方を取り巻いていた別荘地帯の痕跡。

「さくらはさく」@コミティア96 2011.05.05
千葉県浦安市の埋め立て地に咲く桜の花。

「マーリをつくって」@米子高等工業専門学校 2011.07.21
ダンボールで実物x0.8スケールの家具模型をつくる実習授業。

「近代残像 横浜」@コミケット80 2011.08.14
横浜で暮らした日々における近代建築との交わり。

「きらめけ!公会堂」@米子市公会堂 2011.10.21-23
写真集「米子市公会堂」を元にwebと連動したインスタレーションを実施。

「SUOMI CHAIR DESIGN 01. Alvar Aalto」 @コミティア98 2011.10.30
フィンランドの椅子デザインについて。

[以降、続いています


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。