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19日に松江で開催された自主上映会に行って来ました。
会場は駐車場の狭いプラバホールでしたから
朝一番だというのにやっぱり満車でまず車を止めるのに一苦労します。
案の定、会場も8割ほど席が埋まっています。

拝見。
ひめゆり平和祈念館の映像展示で見て特に印象的だった証言のいくつかも収録されていました。
あちらに比べて予備知識なしで見ても伝わるような構成をされていました。
上映開始直後は私語が聞こえていたけれど第一章を終える頃には静まり返り
エンディングロールが終わり映写機が止まるまで席を立つ人は殆どありませんでした。
あっという間の2時間10分でした。

上映後に松江での自主上映を思いつかれた金築さんと
柴田監督、澤幡メインカメラマンの3名によるトークショーが行われました。
その中で印象的だった話をいくつか。

・ひめゆりの生存者証言の撮影では
 動員時の話だけではなくそれ以前(招集前)と戦後のことも収録している。
 時間の関係で映画に盛り込むことが出来なかったのでパンフレットにまとめてある。
 ぜひ読んでほしい。
 >パンフレットは
  「ひめゆりの少女たちの日常と戦後」という証言者の方々の紹介と
  映画に収録しされた証言の書き起こし

・撮影をする時に約束事を決めている。
 一つは、実際の戦場で話を聞くこと。
 監督の役目は証言者さんを戦場までお連れするところまでで
 その道すがらでも証言内容については一切尋ねない。
 もう一つは、
 撮影を始めたら証言者さんが自分ですべてを話し終えたと思うまでカメラを止めないこと
 そして話の誘導はしないこと。
 澤幡カメラマンは撮影を引き受ける時に
 この手法を選ぶには監督が用意すると言ったテープの数では足らないと感じて
 その倍の本数を要求し、監督は言われただけ用意したとか。

・語られた証言に「恨み節」が感じられないのは
 怒りは神様が返してくれる、という沖縄的な宗教観が関係している。
 戦場での収録で証言者さんの服装が華やかに見えるのも
 その場所にいる亡くなった友達に会いに行く、という沖縄的な宗教観から。

この映画は後からパンフレットを読むことで完結するようにも思えました。
ひめゆり平和祈念館で見る映像と比べて事後の印象に違いがあるとすると、
映像展示の次の部屋にはすべての生徒・教員のポートレイトと消息が壁に並び
証言手記が置かれていることが大きいかと。
それを丹念に見ていくと、自爆攻撃などで亡くなった方が意外なほど多いこと
捕虜となる課程で亡くなった方さえいらっしゃることなどが分かります。
その先の順路には他の学徒動員についての資料もあります。
「ひめゆり以外の学徒隊」の周知は沖縄にとって課題なのかもしれません。

会場のホワイエでは
同時期の松江辺りでの学生生活を垣間見る資料が展示され
中央には松江で生産されていた弾薬の通い箱が積み上げられていました。
それらが松江と沖縄・「ひめゆり」を繋いでいると感じました。

トークショーはCoccoの歌う「お菓子の好きなパリ娘」を聞くところからはじまりました。
これは証言者にとって召集され病院壕を掘っているときに先生が歌ってくれた思いでの歌。
言いだしっぺの金築さんが東京の映画館で「戦争の映画かぁ・・」と思いながら
はじめて映画「ひめゆり」をみたきっかけはCoccoが紹介していたから。
映画のキャッチフレーズ『「忘れたいこと」を話してくれてありがとう』もCoccoのエッセイから。
Coccoは自分の言葉の持つ力をわかっていると思う。



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[準備中]
・「SUOMI CHAIRS」

<プロジェクトのリスト>
「イルマリ・タピオヴァーラ椅子展」 @Style shop. 2005.05.21-06.12
日本国内では見る機会のない作品を含めて全部で25点ほどを展示。

「ヨーロ・クッカプーロと柳原敏彦」 @GREEN WOODS 2005.11.12-13
クッカプーロさんの主要作品20点と柳原敏彦さんの木家具による構成。違う素材なのにデザインの根本で調和しているという妙。

「スオミと足塚由江」 @昭和堂 2006.06.23-25
フィンランドの家具と足塚由江さんのうつわでカフェをしました。

「米来留 いまはもういない」 @夏コミケット 2006.08.12発行
建築家ヴォーリズの失われてしまった作品を追い続けたドキュメント写真集。

「一脚の椅子 フィンユール」 @GREEN WOODS 2006.08.19-20
そこにあるだけで周りの空間を変える力を持つ椅子とは。

「カモナマイオフィス」 @某建て売り住宅 2006.09.16-18
「第二事業部の事務所が新築の住宅に移転する」 としたら?引っ越し系インスタレーション。

「1000脚の椅子」
工場の倉庫に眠る約1000脚の未完成の椅子を教材として活用しようという企画。
派生企画:智頭農林高校 学習成果展示 / 島根女子短大 Re:Chair展
 
「北欧の椅子と家具展」 @SOUKA-草花- 2006.12.08-11
古いビルのレストアされたペントハウスに北欧家具でLDを構築するインスタレーション。

「リートフェルトをつくって」 @SOUKA-草花- 2007.06.22-25
Rietveldさんの家具をダンボールで実寸模型に再現するワークショップ。

「机の帰還 」 @glass Onion 2007.07.19~
廃棄される学校机を店舗什器に再生する試み。

「シュレーディンガーの椅子 」 @Store Room 2007.09.07~
学校のようなお店に学校の椅子を納める。

「いまはもういない、のこと」 @夏コミケット 2007.08.19発行
ヴォーリズ建築の取材過程を記録したテキスト。

「キャンの岬はどっちですか。」@souka 07.11.17-18
「祈りの椅子」のプロトタイプに座ってみる。

「そしていまはもういない予告編」 @冬コミケット 2007.12.29

「そして、いまはもういない。」 @夏コミケット 2008.08.17
ヴォーリズ建築で失われて痕跡の儚いもの達。

「一脚の椅子 イルマリ・タピオヴァーラ」@「淀江の家」グラムデザイン 2008.10.04-05
ピルッカスツールを展示。

「いまはもういない、祈り」@冬コミケット 2008.12.30
キリスト教関係のヴォーリズ建築で知られざるもの達。

「古い家を借りて自分で直したら大きな黒板のある家ができた。ワタシの(^^)」@黒板亭 2008.03.--2009.04
廃屋寸前の賃貸住宅を順調に時を経たかのようにレストア。

「蒼天青雲 in 関西」@そうさく畑63 2009.04.05
既刊を関西地区で初配布。 山Dさんもお誘いして。

「ヴォーリズさんを探しに行った日々について」 2009.=
蒼天青雲にとっての「建築の保存」について話す。

「旧豊郷小学校写真集」@夏コミケット 2009.08.16
豊郷小学校=桜ヶ丘高校という繋がりと広がり。

ヴォーリズ建築文化全国ネットワーク第3回全国大会@近江八幡 2009.10.11
ヴォーリズファンしか居ない場によばれてヴォーリズさんの写真集を配布。

「みどりのはら」「近代残像 函館」「近代残像 長崎」@冬コミケット 2009.12.30
阿佐ヶ谷住宅へのオマージュ。函館と長崎、北と南の洋館が並ぶ港街。

「近代残像 京都」@コミティア92 2010.05.04
前世紀末の京都の町中における近代建築を紹介。

「米子市公会堂」 2010.07.15 +コミケット78
山陰に置かれた村野藤吾さんのグランドピアノについて。

「近代残像 神戸」@コミケット78 2010.08.15
神戸にある近代建築の様々な残り方と消え方。

「近代残像 湘南・箱根」@コミケット79 2010.12.31
太平洋に面して残る関東地方を取り巻いていた別荘地帯の痕跡。

「さくらはさく」@コミティア96 2011.05.05
千葉県浦安市の埋め立て地に咲く桜の花。

「マーリをつくって」@米子高等工業専門学校 2011.07.21
ダンボールで実物x0.8スケールの家具模型をつくる実習授業。

「近代残像 横浜」@コミケット80 2011.08.14
横浜で暮らした日々における近代建築との交わり。

「きらめけ!公会堂」@米子市公会堂 2011.10.21-23
写真集「米子市公会堂」を元にwebと連動したインスタレーションを実施。

「SUOMI CHAIR DESIGN 01. Alvar Aalto」 @コミティア98 2011.10.30
フィンランドの椅子デザインについて。

[以降、続いています


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