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 大阪芸術大学で山形さんとお会いしてから1年。ある私的な出来事が切欠になり物件リストに載っている全国のヴォーリズさんの建物を確認しに行く旅へ出ることになりました。
いまでも山形さんはワタシのことを「バイクに乗ってどこへでも現れる」と紹介されるはこの頃の出来事が原因です。

 94年9月1日(木)曇り。
夕方になろうかという時間に車庫からバイクで乗り出して舞鶴へ向かいました。23:30の小樽行きフェリーに乗船。秋の始め、そろそろ朝夕はバイクに厳しい気候なので北から南へと下るルートを選びました。

 9月6日(火)快晴。
前泊の旭川から遠軽の北海道家庭学校を経て夕方になって北見へ入りました。既に陽は黄色く傾き、影も長い。
早速、ピアソン邸へ向かいます。7年前に見たときと変わらない瑞々しい姿で建っていました。
 建物の受付は開いていましたが、もう閉館時間寸前と言われたので翌日出直すことに。開館時間を聞いて帰りました。

 9月7日(水)快晴。少し暑いくらいに。
ポンユ三光荘で朝湯を使ってから網走へ。網走博物館を見て北見に戻ったのはまだ午前中でした。
 ヴォーリズさんの物件リストには 1937.8 A-133 Notukeushi Church ,Hokkaido という記載もあり、Notukeushi は「野付牛」で北見辺りの旧称らしいと分かっていました。そんなわけで、まず日本キリスト教会北見教会へ。この時点で北見教会とピアソンさんとの関係は予想はしていました。
いつものように来訪の意図を説明をしたところ、黒田浩史さんが対応をして下さいました。応接室へ通され、研修のために1年間日本を離れられているという小池牧師さんが書かれた「使徒はふたりで立つー北海道のピアソンばあさん・じいさんの話ー」という本を持ってこられて
「あなたの知りたいこととはズレるかもしれないがピアソンさんとこの教会との事はここに書かれている。察しの通り関係が深い。この教会は立て直されたもので、昔の建物についての記録は殆ど残っておらず額に入った白黒写真が一枚きりだ。残念だが自分は留守番なのでそれ以上の詳しいことは分からない。」
といったことを静かに語られました。
黒田さんは自分は名刺を持たないから代わりにと教会便りを3通、そして「使徒はふたりで立つ」の奥付けにある価格をマジックで消しながら「この本は随分と以前に出したものなのでお代は頂けない、差し上げますので研究材料にしてください」と差し出されました。
黒田さんに、小池さんにわたしがこの案件でここに来たことを伝えて下さい、とお願いして帰りました。

 再びピアソン邸へ。さすがに入り口は開いており、高齢の男性が窓口に座っておられた。初めて内部に入り、階段、暖炉などを見るもヴォーリズさんの特徴らしい部分がなく少々困惑。建物の前で撮られた集合写真が展示されていて、当時と大きくは建物の姿が変わっていない事は確認できました。
 芳名録を書き、「この建物のことで、ヴォーリズ、という名前を聞いたことがありますか」受付の男性に訊ねると知らんと首を振られました。

北見教会、ピアソン邸、共にヴォーリズさんの名前は出ませんでした。
?マークを抱えながら次の目的地である帯広へと向います。

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そうてんせいうん

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[準備中]
・「SUOMI CHAIRS」

<プロジェクトのリスト>
「イルマリ・タピオヴァーラ椅子展」 @Style shop. 2005.05.21-06.12
日本国内では見る機会のない作品を含めて全部で25点ほどを展示。

「ヨーロ・クッカプーロと柳原敏彦」 @GREEN WOODS 2005.11.12-13
クッカプーロさんの主要作品20点と柳原敏彦さんの木家具による構成。違う素材なのにデザインの根本で調和しているという妙。

「スオミと足塚由江」 @昭和堂 2006.06.23-25
フィンランドの家具と足塚由江さんのうつわでカフェをしました。

「米来留 いまはもういない」 @夏コミケット 2006.08.12発行
建築家ヴォーリズの失われてしまった作品を追い続けたドキュメント写真集。

「一脚の椅子 フィンユール」 @GREEN WOODS 2006.08.19-20
そこにあるだけで周りの空間を変える力を持つ椅子とは。

「カモナマイオフィス」 @某建て売り住宅 2006.09.16-18
「第二事業部の事務所が新築の住宅に移転する」 としたら?引っ越し系インスタレーション。

「1000脚の椅子」
工場の倉庫に眠る約1000脚の未完成の椅子を教材として活用しようという企画。
派生企画:智頭農林高校 学習成果展示 / 島根女子短大 Re:Chair展
 
「北欧の椅子と家具展」 @SOUKA-草花- 2006.12.08-11
古いビルのレストアされたペントハウスに北欧家具でLDを構築するインスタレーション。

「リートフェルトをつくって」 @SOUKA-草花- 2007.06.22-25
Rietveldさんの家具をダンボールで実寸模型に再現するワークショップ。

「机の帰還 」 @glass Onion 2007.07.19~
廃棄される学校机を店舗什器に再生する試み。

「シュレーディンガーの椅子 」 @Store Room 2007.09.07~
学校のようなお店に学校の椅子を納める。

「いまはもういない、のこと」 @夏コミケット 2007.08.19発行
ヴォーリズ建築の取材過程を記録したテキスト。

「キャンの岬はどっちですか。」@souka 07.11.17-18
「祈りの椅子」のプロトタイプに座ってみる。

「そしていまはもういない予告編」 @冬コミケット 2007.12.29

「そして、いまはもういない。」 @夏コミケット 2008.08.17
ヴォーリズ建築で失われて痕跡の儚いもの達。

「一脚の椅子 イルマリ・タピオヴァーラ」@「淀江の家」グラムデザイン 2008.10.04-05
ピルッカスツールを展示。

「いまはもういない、祈り」@冬コミケット 2008.12.30
キリスト教関係のヴォーリズ建築で知られざるもの達。

「古い家を借りて自分で直したら大きな黒板のある家ができた。ワタシの(^^)」@黒板亭 2008.03.--2009.04
廃屋寸前の賃貸住宅を順調に時を経たかのようにレストア。

「蒼天青雲 in 関西」@そうさく畑63 2009.04.05
既刊を関西地区で初配布。 山Dさんもお誘いして。

「ヴォーリズさんを探しに行った日々について」 2009.=
蒼天青雲にとっての「建築の保存」について話す。

「旧豊郷小学校写真集」@夏コミケット 2009.08.16
豊郷小学校=桜ヶ丘高校という繋がりと広がり。

ヴォーリズ建築文化全国ネットワーク第3回全国大会@近江八幡 2009.10.11
ヴォーリズファンしか居ない場によばれてヴォーリズさんの写真集を配布。

「みどりのはら」「近代残像 函館」「近代残像 長崎」@冬コミケット 2009.12.30
阿佐ヶ谷住宅へのオマージュ。函館と長崎、北と南の洋館が並ぶ港街。

「近代残像 京都」@コミティア92 2010.05.04
前世紀末の京都の町中における近代建築を紹介。

「米子市公会堂」 2010.07.15 +コミケット78
山陰に置かれた村野藤吾さんのグランドピアノについて。

「近代残像 神戸」@コミケット78 2010.08.15
神戸にある近代建築の様々な残り方と消え方。

「近代残像 湘南・箱根」@コミケット79 2010.12.31
太平洋に面して残る関東地方を取り巻いていた別荘地帯の痕跡。

「さくらはさく」@コミティア96 2011.05.05
千葉県浦安市の埋め立て地に咲く桜の花。

「マーリをつくって」@米子高等工業専門学校 2011.07.21
ダンボールで実物x0.8スケールの家具模型をつくる実習授業。

「近代残像 横浜」@コミケット80 2011.08.14
横浜で暮らした日々における近代建築との交わり。

「きらめけ!公会堂」@米子市公会堂 2011.10.21-23
写真集「米子市公会堂」を元にwebと連動したインスタレーションを実施。

「SUOMI CHAIR DESIGN 01. Alvar Aalto」 @コミティア98 2011.10.30
フィンランドの椅子デザインについて。

[以降、続いています


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